「化粧室の裸婦」
ピエール・ボナール 109×57p 油彩・カンヴァス 1909


この女の人はボナールの奥さん





ボナールは、いつも親しんでいる場所や、大切にしているものや、
身近な人々を絵にかいた人です。
この絵は、愛する妻のお風呂あがりの姿です。
体が輝いているように見えますね。





ピエール・ボナール 1867−1947
ボナールの画家としての活動は、ナビ(予言者の意)派の結成に始まる。ゴーギャンに強く影響を受けたこの反印象派的集団は、明快な色彩を駆使して装飾的価値の探求を行う。当時流行したジャポニズムにも傾倒し、浮世絵を中心とする日本(東洋)美術の影響を受けて、ポスターや挿し絵などのグラフィック・アートを制作したことは、注目に値する。ナビ派や、抽象に向かうさまざまな同時代の運動から次第に離れ、ボナールは、独自の世界に閉じこもっていく。中産階級の生活や室内の様子を描き、「親密な情景の画家」としての自己を表し始める。「化粧室の裸婦」はこの時期に描かれた作品である。一時期、彼の色彩が輝きをなくし、全体として朦朧とした描写がなされたこともあった。しかし、彼の色彩への関心は終生変わらず、晩年の明るく澄明で情感に富んだ色調は比類がない。