「化粧する少女」
ピエール=オーギュスト・ルノワール 52×37cm 油彩・カンヴァス 1885


少女はようせいかな?





ルノワールは印象派の代表的な画家の一人で、
他の仲間たちと同じように、身近な風景や人々を描いていました。
しかし、だんだんとそればかりでは満足できなくなってきました。
この作品は、古代の神話の世界を思わせます。
少女も現実の人間ではなく、女神やよう精をイメージして描かれたものです。




ピエール=オーギュスト・ルノワール 1841−1919
ルノワールは、フランス美術における優雅なロココ的伝統を近代へと引き継いだ。彼は幼い頃より、生計を支えるために陶器の絵付けや扇子の下絵描きの職人として働きながら、画家になる夢を持ち続けていた。やがて画家の道を歩み始めた彼は、モネやシスレーなど若い革新的な画家たちと出会う。後に印象派と呼ばれる一団の中で、彼の色彩は解放され、輝かしいものとなっていく。彼が身に付けた職人としての技術と、彼本来のフランス人的感性は、こうして現実を見るのであった。彼の描く華麗な女性像は、後年、ますます豊満で官能的なものとなる。しかし、絵画に対する彼の無垢で純真な心は決して変わるものではなく、女性をめぐる鮮やかな空気こそが、ルノワールの生きる喜びであった。