「二人の踊り子」エドガー・ドガ 油彩・カンヴァス 64×101.6p 1896
どんな話をしているのかなぁ?

ドガは、いろいろなようすのバレリーナたちを描きました。彼女たちがいきいきと動き出しそうな作品ばかりです。
この二人のバレリーナは何をしているところでしょうか?はなやかな舞台で踊る姿とはちがいます。
トゥシューズのひもを、きゅっとむすび直しているところでしょうか。疲れた足をさすっているところでしょうか。
ドガは、年老いてほとんど目が見えなくなり、絵を描くこともやめてしまいます。
でも、心の中ではバレリーナたちを描き続けていたかもしれませんね。
エドガー・ドガ 1834‐1917
銀行家の父を持ち、幼い頃より古典芸術に親しむ機会に恵まれ、その知性と教養は、彼の作品の原点ともなる"客観性"を育んだ。彼はきわめて卓越したデッサン力を持つ希代の素描家である。現実を的確に見つめる目は本能的とさえ言えるものであった。ドガは印象派の運動に参加するが、その中心人物のモネなどが、感覚を研ぎすまして風景を描こうとしたのに対して、あくまで冷静に理知的に人物を描写しようとする。ドガの存在は、異質であったであろうことは想像に難くない。だが、パステルとの出会いは彼の精神を開放し、華麗で幻想的な色彩の輝きを放つ作品が生み出されることとなる。晩年、殆ど視力を失ったドガ。頑迷さゆえの孤独を味わう。