「女とグリフォン」ギュスターヴ・モロー 31×23p 油彩・板 1878

けわしい岩山の中で、すべての悪から、美しいよう精を守るグリフォン。
わしとライオンが合体した、おそろしい姿をしています。
グリフォンは、金と子供の守り神とも言われます。
グリフォンが金の枝を持っているのはそのせいでしょうか。
ギュスターヴ・モロー 1826-1898
ミケランジェロやレンブラントに強く引き付けられたモローは、神話や宗教に題材を求めながら、独特な人物像を創造して、象徴主義的な画境を築き上げた。陰影のある、きらびやかな色彩によって繰り広げられる彼の世界は「絵の宝石箱」と呼ばれ、工芸的とも言える彼の技法は他の追随を許さない。だが、精神や心理といった人間の内面にまで到達する彼の作品の真価は、単に装飾的な美しさにとどまるものではない。晩年、美術学校の教授となったモローは、マティスやルオーなどの数多くの若い才能を見出し、育てた。ものの本質や特質を見抜く彼の画家としての能力は、指導者としても充分に発揮されたことを証明するものである。