「ハヌマンの勇士」ラージプト絵画 22.3×15.2p インドミニアチュール 18世紀中
インドではサルも神さまです。
インドミニアチュールとは…インド国では宗教画が多いのです。神様や王様の様子が細密な技法で描かれていることが特徴です。イスラム教徒の皇帝が築いたムガール帝国絵画と、主にヒンドゥー教を信仰する土着の諸藩主たちが擁護・発展させたラージプト絵画に大別されます。

ハヌマンは知恵と勇気をもったサルの神様です。彼のシッポには、無限の力があります。
だから彼は、すごいスピードで空中を飛ぶことができるのです。
彼は、ラーマの姿となって闘った神ヴィシュヌを救うために、
ヒマラヤの山奥まで薬草をとりに行きました。小さな山を、まるごと一つ持って来てしまったようですね。
ラージプト絵画
同じラージプト絵画でも平野部と、山地部の絵画には異なった性質がみられる。ミニアチュール絵画は、ムガール支配の宮廷から遠く離れたヒマラヤの山地地帯に到達する頃までには、画家の感情や、宗教の愛情の信念を表現する手段となっていた。ムガールのアトリエをでた画家やラージプトの平野部からやってきた画家たちは、この山深い地で安住を得たのであろう。『ハヌマンの勇士』は、その山地に位置するバソリ国で描かれたものである。色は平面的に塗られているが、その原色のコントラストに力強い活力と色彩の魅力があることは明白である。ハヌマンとは、ヒンドゥー教の神、ハヌマン猿神である。この作品には快活で、活力にみちた彼の姿がユーモラスに描かれている。