「烏 図」
尾形 光琳 29×37p 紙本着色 軸装
300年も昔の絵だよ!

尾形光琳は、江戸時代に活躍した画家です。今からおよそ300年も前のことです。
彼が描く花や鳥などは、「光琳もよう」といわれ、当時ではとても新しい感覚の絵でしたが、
そのみりょくは今も変わらず、驚くほど新鮮です。光琳は、複雑な動きや姿でも、
大胆にすっきりとひとつの形にまとめてしまうことが大得意。しかもより印象深く!
どうですか?この一羽のカラス!!
尾形 光琳 1658-1716
江戸時代の画家であり、工芸意匠家である光琳。彼は「琳派」の大成者でもある。「琳派」は、桃山から江戸時代初期にかけて活躍した画家、俵屋宗達を祖とし、やまと絵の伝統を基盤に純日本的な装飾美を追究した装飾芸術の流派である。自然観察をもとに装飾美を明快に打ち立て、宗達の画風を大胆に展開した光琳。特に、屏風や襖など金地の大画面は、彼の独自性を示すものである。単純化した形と色が明快なリズムで描かれたそれらの作品には、厳しい均衡の中に、見事に統一された絵画性と装飾性が生み出される。それは、彼の画期的ともいえる様式の確立を意味するものであった。彼の画業は工芸にも及び、そこに表わされた図柄は「光琳模様」「光琳波」とよばれる。その緊迫感に満ちた作風は、近代の造形美を予告するものであった。